●3号機は人気者だった
エクスジール3号機、この機体は左右の巨大電磁砲身から超高質量弾体を無制限に射出できるとっても強い機体で、ショットの実際の威力の高さに相応するように射撃音や撃ち込み音がドカドカと重く、他の機体と一線を画す使用感を持っております(通販みたいな物言いになってきた)。その強さの判り易さからして、ロケテストの時点では一番人気の機体だったようです。稼動前、「この3号機が製品版では選択肢のトップ、1号機の位置に居座るのではないか」などとこっそり予想しさえしました。修練によって火力が増強する他機体に対し、3号機は工夫抜きで最大火力を維持出来るので、そのところが使い易さの元なのでしょう。
この3号機、自分で使ってみて「あ~違うなあ」と思ったのは、何よりも稼ぎ方です。3号機は敵に近づいて破壊することで最大8倍の倍率がかかります。他の機体は倍率をかけるために一定数の敵機を布石とする必要があるのですが(無論これが楽しいのですが)、3号機に限ってはそういった配慮が要りません。
だからボス戦で稼ぐ場合も、布石ザコの配置具合を見計らう必要があまり無く、自分の思ったようなペースで倍率を掛けに行くことが出来る。そういった具合で、この3号機は「稼ぎ方が分かり易く、尚且つ狙い易い」機体なのではないかと考えます。この点も、3号機人気の理由の一角を担っているのではないでしょうか(他機体だと、普通にボス戦でショットを垂れ流していると布石となるザコまで破壊してしまい、倍率をかけられなくなる)。
また、1面のデコポンザコや3面のブロックといったエクスジール固有の「ショットで何かを回したり押し込んだりする」ギミックでも、3号機は押しのパワーが強く、進み易い感じです。特にデコポンは、この機体だけが唯一、回しながら最大倍率を狙っていけるようです。
●3号機によるボス戦
さて、そんな3号機の戦闘スタイルはやはり特徴的なものになります。如何せんショットが強いので、ボスの体力は冗談のような速度で減ります。1号機のショットとは雲泥の差ですよ。しかし、いざボスにとどめを刺す際には、攻撃を撃ちやめ、ボスのコアの目前まで忍び寄って(エクスのボスはこれが出来るようになっている)、首筋に注射を射ち込むかのように冷静にとどめを刺す。「ボス体力を残り数ミリまで減らす時のイケイケな遠方射撃」と、「ボスに止めの一撃を加える際の冷静沈着な隠密行動&超接近戦」とが上手い具合に組み合わさっているのです。これ、3号機を遊んでて「イカすぜ!」と思ったことでした。
この戦闘スタイル、何と言うか、遠くでは重火器を撃ちまくり近くではナイフ格闘の出来る某映画のアーノルド、ないし某映画のシルベスターを髣髴とさせませんでしょうか。・・・ランボー1は終盤以外殆どゲリラ戦ばかりだったので、この場合はランボー2がピッタリかもしれない。
そんな訳で、いざエクスジール3号機をご家庭でプレイされる際には、ある程度ゲームに慣れて来たら全ボス最大倍率撃破を積極的に狙ってみると新しい味に目覚める予感でしょう。
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また、4面の細胞壁などに細かく張り付いて高倍率で倒すことを狙っていると、なんというかセルフ秋水(byストライカーズ1945IIの疾風)みたいな気分になります。2面後半の中型機を8倍で倒すときの、ショットをブリュ、ブリュッとためらいがちに接射する感じも非常にラブリーですよ。何か判らないけど楽しい。
●攻撃性能の差異を楽しむ

さてそんな前方ショットオンリーの漢気機体3号機ですが、やはり前方のみの攻撃範囲を持つ1号機と比べた場合、「総合的な火力」は1号機の三分の二くらい(6面のブロック地帯の破壊効率を斟酌して)、弱点の小さい対ボス戦となると更に火力は目減りされていくといった印象です(3号機の場合、ショットの片側しか刺さらないといったことが起こるので)。この二機体には、一方の3号機は「出しっ放しに出来るが総合火力が低」く、一方の1号機は「単発射撃で溜め動作と狙い撃ちを必要とするが、溜め動作の高速化&狙い撃ちの精度上昇によって火力の大恩恵がある」といった、攻撃性格の違いがあるのです。
エクスジールは比較的サバイバルな状況の多いSTGです。「それなりに刺さってくれる攻撃を、出しっ放しに出来ること」が恩恵を産むこともあれば、「溜め撃ち一発のここぞという突破力」が恩恵を齎すこともあります。更には「クイックチャージをしなければいけない」1号機と「その必要の無い」3号機、この時点で既にプレイヤーの心と体力の使い方が変わります(私はここのところの変わり具合を楽しいと思っている訳です)。同じ前方オンリーという攻撃範囲を持つ3号機と1号機ですが、上のような攻撃性能の差異、操作感覚の差異を味わいながらプレイしてみると、縁台でお酒でも飲んでいるようなじんわりとした気分になれると思いますよ。







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