GAME OVER 2009

SOU1です。

ミカドサントラにおける他の楽曲の紹介は各々製作者並びに罰帝さんが担って頂けるような空気なので、一応自分の楽曲についてコメントさせて頂こうかと思います。

発端は悪ノリからです。
「どうせ自分のようなピコ手作家はお茶濁す係或いはギャグ担当であるべきだ」と思い立ち(後に林氏によってコテンパンにひっくり返される)、
「ゆっくりしていってね」或いは「ゲームオーバー ゲームオーバー」これかな、と。
特に後者が「ゲーセンなのに酷い」という感触を覚え、適当な感覚で作りあげたら案外あっさり曲自体は出来上がりました。
実は締め切り一ヶ月以上前に余裕を持って一度完成していたのですが、諸々の事情で締め切りが多少ズレこんだタイミングで何故か
「......このファミコンパート、もっと本職の人がやったらどうなるかな......特にWiz.兄貴とか......」と変な虫が沸いてしまい、
罰帝氏から連絡先聞き出してWiz.兄貴に急遽トンデモ依頼を。

大成功でした。
以前から合作がしたかったから、とかそういうのも抜きにして、楽曲のクォリティが跳ね上がりました。
音の抜けがまるで違いました。この圧倒的存在感、これこそがChipである、そう言わんばかりの音でした。

納品後、罰帝氏を始め多くの方に「ゲームオーバーって言うほど暗くないんじゃない?なんかゲーム中みたい」と言われました。
しかし自分の中に違和感や失敗感などありませんでした。「だってゲームオーバーって暗い事じゃないでしょ?」てすぐに返事しちゃいました。
脳内にあったのはかつて両替機とゲーム筐体をぐるぐる往復する少年時代の自分です。やはりどう考えてもゲームオーバーって言うほど暗い事じゃぁない。
終わりなんかじゃないんです。また100円入れて再挑戦する、それだけなのです。
BGM的な音楽を、と意識しながらの作曲でしたが、何度も何度も再挑戦するさながらミニマル感のような物を感じて頂けたら幸いです。
その最中にもSOU1的アルペジオとWiz.兄貴のファミコン音が良い具合に譲り合いながら変化を続けていく。それだけの楽曲です。

実はこの話を罰帝氏経由で受けるまで、「もはや作曲活動には立ち直れないかもしれない」程度に沈んだ時期を過ごしていました。
自宅PCのHDDがほぼ全てクラッシュし、おまけに腰椎ヘルニアを患いました。
何と一年半ぶりの新曲です。それでもあっさり自分らしい曲が出来た、そんな気がします。結局自分の居場所はきっとこういう所なんでしょう。
やはり終わりなんて無かったんだ、またやり直すだけなんだ、そういう意味を込めて、このGAME OVER 2009という楽曲を製作出来た事を、一つの区切りとして「良い仕事をしたかな」と、今はそう思っています。

私事にはなりますが、打ち上げの席にて初対面のWASi303氏に
「やってくれたな......(良い意味で)」みたいに言われたのが今でも忘れられません。ちょっと感激で死ぬかと思いましたマジで。
また面白い仕事で御一緒させて頂く機会があれば幸いであります。

ミカドサントラに同梱されているRemix版については
「時間余った」「シンセの試奏」「かつてのファンの方々への恩返しのつもりでSuperSaw」からお好みで想像して頂ければ幸いです。
長文失礼致しました。
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